モデリング空間
3dsMAXには、三次元ポインタという概念がない。すなわち、何もない空間に対して、複数のウィンドウをクリックすることでXYZ座標を指示することができないのである。基本的に、ウィンドウと平行のグリッドにすべては描かれてゆく。
ポインタが二次元でしかないことに慣れていないと次のような問題をひきおこす。
たとえば...
Perspectiveビュー(下の図)で、既存のスプライン(白)に、新たにスプライン(赤)を描き足すと、ポインタがあらぬところに移動する。赤線の終端が思ったところに固定できない。
マウスをいろいろな方向に移動してみると、ポインタがひたすらXY平面上を移動しているのがわかる(下の図)。3Dソフトによっては、別なウィンドウをクリックしてポインタのZ軸方向の位置を指示できるものもあるが、MAXではそれができない。
このような操作性から、3Dスナップは必須である。つまり、既存の面や交点を利用しながらビューから見たZ軸を指示することでモデリングを続けてゆく。(あるいは、3Dスナップを使わず、仮の場所にオブジェクト、ないし交点を置いて「修正」パネルで位置を直す。)
3Dスナップで注意しなければならないのは、次の2つ。
- 3Dスナップアイコンをクリックするだけでは何も機能しないかもしれない。アイコンを右クリックして現れる設定メニューで必要な設定を行う。(たとえば交点にスナップ、など)
- スナップの設定は、StandardとNURBSとに分かれている。NURBSの設定が隠れるように存在するので見落としやすい。
一応、上記の欠点を補う機能が三つ用意されている。
- グリッドオブジェクト
- オートグリッド
- Ctrlキーを押しながらのマウスクリック
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